始まりがあるものには終わりがある。
ネタ部屋で幅を利かせた集団も、気が付けばいなくなっている。
ただ春の夜の夢のごとし。
今回は「サンドラ山賊団」というネタ部屋が存在したらどんなエンディングを迎えるのか、というていで、ネタ部屋の終わり方を解説する。
Discordエンド
ひょんなことからみんなの声を聞きたいと考えた山賊部屋の常連達。
ネタ部屋を一時休憩してDiscord(通話アプリ)へ。
Discordに行った彼らが戻ってくることはなかった。
Discordさえあればいつでも会話ができるからである。
邪魔者(野良)が入ってくることも無い。
ネタ部屋を捨てた彼らの活動はこれからも続いていく。
解説
Discordを入れたのがきっかけで、ネタ部屋をするのがおっくうになる集団引退END
「チャットもDiscordでできるからよくね?」というのが彼らの結論。
嫌いな人が常連になる前に、このENDを発生させて外界との接触を断つのもありか。
発生条件
- 通話に抵抗がないメンバーが8割越え
- 他の部屋に通っていない常連が多いと発生率UP
新たな旅立ちエンド
4か月ほど続いたサンドラ山賊部屋だったが、部屋主のサンドラが忙しくなるにつれ、部屋立ての頻度が少しずつ減っていった。
その他の常連たちも少しずつ、生活の重きをネタ部屋から実生活へと移していく。
不登校だった常連、ジェシカは高校に進学してからは出席率が向上。
リアルで恋人もでき、どこにでもいる”普通”の高校生になってしまった。
部屋こそ無くなったものの、何を悲しむことがあろうか
彼らの”居場所”はリアルにあるのだから。
解説
リアルの生活が忙しくなり、少しずつみんなが疎遠になるEND
これをハッピーエンドと考えるか、バッドエンドと考えるかは人次第。
いい話っぽいけど、ネタ部屋出来ないほど忙しいってどんだけ忙しいねん!
発生条件
- 常連の生活に大きな変化が起きる(不登校中学生→高校生、無職→社会人)
- リアルの生活を充実させたいと考えている(ネタ部屋民としての人生に不満を抱えている)常連が多い
三日坊主エンド
毎日部屋立てをすると意気込んだサンドラだったが、その野望はわずか10日で途絶えてしまう。
彼女は部屋立てに飽きてしまったのだ。飽きてしまったのだから仕方がない。
数ヵ月後には懐かしい部屋となり、1年後には「そんなのあったな」と言われる部屋となる。
だがそれでいい。
ネタ部屋すら続けられない彼に何が継続出来るのか、そんなことは私たちの知ったことではない。
解説
特に理由もなくいきなり部屋主が消えるEND
「毎日」とか「24時間」とか目標を立てる部屋主に限って消える確率が高い。
立てること自体が目的になってしまうのかもしれない。
Twitterアカウントも一緒に消す部屋主も多い。
発生条件
- 部屋主が飽き性
集団移籍エンド
常連ジェイの一言
「荒野行動ってゲーム知ってる?」それが崩壊の始まりだった。
部屋の住人たちは別ゲーである荒野行動にのめり込んでいった。
部屋立ての頻度も段々と落ちていき、Twitterで扱われる話題もネタ部屋から荒野行動へと写っていく。
部屋が立っても、ただ入室するだけ。
部屋に集まると、メイン端末で荒野行動を起動。
部屋内の会話は、パーティの収集くらい。
最後には自分たちがネタ部屋民であることを忘れ、荒野行動のクラン「サンドラ山賊団」を名乗り出した。
これからもクラン「サンドラ山賊団」の活躍は続く。
解説
別ゲーにはまって帰ってこなくなるEND
彼らのはまるゲームのジャンルは、非対称おにごっこやFPSゲームに偏っている。
今度リリースされるDBDモバイルで、ネタ部屋民が流出することが懸念されている。
発生条件
- 常連のゲームの趣味が近い
- ネタ部屋に飽きかけている常連が多い
夜の行動エンド
ある程度の規模を維持し、部屋を立て続けたサンドラ山賊団。
だがその部屋も男女関係によって、唐突な終わりを迎える。
部屋主のサンドラと最近常連になったフレディが出会い厨を決行。
夜の行動(意味深)を実施してしまったのだ。
始めはこの事件を隠そうとしていた二人だったが、隠しきれるはずもなく徐々に噂が漏れ出していく。
気が付けば、その知らせはネタ部屋中の話題となっていた。
求心力を無くした部屋主サンドラを庇う者はもはや一人もいない。
離れていく仲間たちとの決別。
だが、一時楽しかったのだからそれでいい!
解説
魔が差してやっちまったEND
こういう情報が出回るスピードは尋常ではない。
「常連の2,3人に相談したはずが、気が付いたら部屋に通っていない人たちも知っていた」
みたいになりがち。
好感度によっては問題にならない人ももちろんいる。
そこらへんは芸能人やYoutuberと同じ。
発生条件
- 軽率なメンバーが2人以上
- 夜の行動後、自分を被害者だと思っているメンバーがいる。(情報が外に漏れる条件)
バベルの塔エンド
規模が大きくなり、他部屋にも干渉する軍事力を得たサンドラ山賊団。
その邪悪さは段々と拡大していき、もはや個人の力で抑えることは不可能となる。
ネタ部屋で敵なしとなったサンドラ山賊団は、さらなる敵を求めて、ガチ部屋への荒らし行為を決行。
圧倒的な連投力により、人狼ジャッジメントをサービス終了寸前まで追い込んだサンドラ山賊団。
始めは優勢だった彼らだが、この行いは唐突なアカウント停止により終わりを迎える。
サンドラ山賊団はやりすぎてしまったのだ。
誰が悪いとかいう話ではない。
強いて言うならば日本人特有の”空気”のせいかもしれない。
世間の同調圧力に屈しないと意気込んだ彼らも、所詮は同調圧力の奴隷だったというわけだ。
解説
調子に乗り迷惑をかけすぎて、運営からBANされるEND
過去には「COボタンを連打し、サーバーに負荷を与えた」という理由でBANされたプレイヤーもいる。
私たちは運営の手のひらで踊っている存在ということを忘れてはならない。
人によっては人狼をBANされたあとに、マダミスを始めるプレイヤーが存在する。
私はこれを島流しと呼んでいる。
発生条件
- 運営にマークされるほど暴れまわる
- BANを回避する能力がない
最後に
「これ俺のことだろ!」と思っても怒らないでほしい。
こういう部屋はたくさんある。